4月19日

最近お酒を飲んで気絶するように眠って、夜中に目が覚めることが多い。起きたついでにシピちゃんを寝室に入れて二度寝している。私の顔を舐めたり首元に寄りかかってきたり、腕枕で眠るのを見ていると自分はこの世で一番の幸せ者だと思える。ねこの暖かさと重みとぐるぐる言う音に癒される。

7時半に再度目覚めて、国立国際美術館に行こうと決めていたので準備する。微妙に雨が降っていてはっきりしない天気。食欲が全くないのでベーグルを2口ほど齧ってコーヒーで流し込んだ。この頃度々喉がつっかえて咳が止まらなくなり、胃液が逆流してきそうになる。胃薬を飲んで美術館へ。開館すぐの10時に到着したけどすでに混んでいた。レリーフを組み合わせてシピちゃんのご飯台を作りたいと思っていて、色々と暗いことを考え込んでしまうので全然製作できてないのだけど、作らねば、という気持ちにさせられた。静かで良い匂いのする空間はとても落ち着く。ミュージアムショップがバイトを募集していて働きたいなと思った。フリーターとか、人生で1回くらいはなってみたかったけどな。歩いて梅田。エスニック系のものなら食欲がなくても食べられそう、と思ってカルディへ。おばさまが店員さんに、これどこにも売ってなくって!と大喜びで話しかけているので思わず盗み見てしまう。気になりすぎるので、その黒麻婆豆腐の素とやらを買ってみた。めずらしくイヤホンを外していた時にこういうことが起きるのっておもしろい。ユザワヤに寄ったけど目当ての毛糸がなかったので帰宅。

13時過ぎ。無事にお腹が減ったので買ってきたラクサヌードルを食べた。お酒を飲んで、やっぱりぐるぐると考えてしまって、和室で横になってシピちゃんと眠る。自分が悪いのはもう十分理解した上で、でも人間不信になってしまった。ある程度深く関わった人間を、感情も説明も義理もなく人は切り捨てることができるのだ。今までくれた言葉や、割いてくれた時間と労力はなんだったんだろう。私はそこまですっぱりとは、一度は心を許した人間を切り離せない。取り返しがつかないほどひどいことを自分はしたんだろうけど、でもここまでの態度を取られるほど、0対100で私が悪かったんだろうか、と考え出してしまう。離婚したのが11月だ。そこから5ヶ月でここまで立て直したのだ。ストレスチェックの点数で言えば身内の死に次ぐ傷を精神に負いながら、それでもどうにか地べたを這って泣いて耐えて工夫して毎日過ごしてきた。それを理解してほしいというのがそもそも甘えだった。とにかくもう私に少しも関わりたくないんだろうけど、業務上の会話があるのでそんなわけにもいかない。仕事が支障が出ると、もう本格的に辞めたいな、と思う。身の振りを考えなければ。人を怯えさせているのが申し訳ない。出社する度に萎縮して気をつかって下を向いて、私の精神だってしんどい。あと数年今の会社で頑張ってお金を貯めて、引っ越しと同時に転職したかったけど精神の方が大事だ。この状況で引っ越すのは現実的にも金銭的にも無理、というか気力がついてこない。会社と揉めて引き止めてもらったにも関わらず結局辞めるのか私は、とも思う。結局こうなってしまうのだ。もっとひどいことが起きる前に逃げた方が良いんだろう。なんだかなあ。ずっと言っていること。辞める時は誰にも告げずにある日突然いなくなりたい。行き先も誰にも言わない。さよならみなさまを流してほしい。でもこの間友達と会社の人と飲んだ時、それは寂しいし勿体無いよと言われた。入社してからやってきたことがなかったことみたいになっちゃう、と。無駄だった経験なんか人生でないんだから、と言ってもらって、せめてこの人たちだけは縁を繋いで残して今後も付き合っていきたいと思った。転職サイトに登録する勇気すら出ないままでいる。結局安定を求めがちな自分はストレートで大学まで進んで、そのまま新卒で入社した会社で今日までずるずる来たけれど、腐らなければ人生どうとでもなるで、と転職経験者たちに言われて、何度もそれを唱えている。腐った選択ではないかを何回も確認して進んでいる。夏のボーナスもらってから辞めたいけどな…そんな悠長なこと言ってるときじゃないのかも。結局今日も製作できず。明日は精神が元気だと良い。