2月2日

上司に自分の現状についての相談みたいなものをした。どこかや誰かに求められたいのに、実力も精神状態も伴っていないんだろう。1年くらいぼんやりしたらいいよ。まずそう言われて、次いで色々と提案をしてくれた。正直に話して良かったと私は思うけど、同時に上司に対しては申し訳ないなあと思う。甘えた根性の人間ですみません。何をされても申し訳ないなあ、と思ってしまうから、とりあえずは自分を立て直さないといけない。己の承認欲求を他者に委ねるのが良くないと理解していても、やっぱり誰にとっても自分っていてもいなくても良いくらいなんだろうな、と思う。代替可能な数値に、今この瞬間たまたま当てはめられているだけ。結婚もそうだったし。成人した人間同士の関係、まして仕事での人間関係は慈善事業ではない。弁えております。利用価値があり必要であれば求められるし、そうでなければそれまで。一方で、求めてもらえないのは私が自暴自棄であるかららしい。本当に自暴自棄だったら今日までこんなに悩んで苦しんでないですけどね。私は絶対に自分の人生を少しも誰かのせいになんかしない。でもじゃあこの際言いましょうか。自暴自棄になっているのだとしたら、そのはじまりは一体どこにあるんでしょうか?

苦しみを抱えきれなくなったのと、思考を整理したいのと、なにより美しいことを記録したかったから昨年から自分のために日記を書くようになった。それをどこかの誰かに見てほしくなってしまって、インターネットに公開しはじめる。これもアウトプットを習慣づけるひとつの訓練だと思うから続けたい。溜まっていくシピの写真をきれいに整えてインスタに投稿するなり、本にまとめるなりしたいとも考えている。写真のセンスが皆無なのに相まって、シピはじっとしてくれないからどれもひどい出来だけど。ドローイングもしたい。自分用にLINEスタンプも作りたい。ステージに両足をついてしまったけど、また回り直せばいいだけの話。私にメンバーはいないけど、同じ事務所の同期くらいは多分いるだろう。私には何もないことを、私はよく理解している。センスもないし学もないしガッツもないし、年をとって日に日に若さを失っていくし、結婚しようと試みたものの失敗して、少ないお給料をなんとかまわしていた貯金はすっからかん。それでもどうにか諦めず他人と理想の関係を築こうとしながら、でも孤独に負けて本心と真逆の歪んだ言葉をたくさん吐き出すからうまくいかない。どこからも求められない、その苦しみは人間として生きている限り満たされないことも理解している。何も変わってない。でも回り続けなければいけない。

退勤後は友人が家に遊びに来てくれた。アイドルの動画を見て、新メンバーの初回ゴチを見て、シピと遊んで帰って行った。純粋に楽しかった。久しぶりの人と会うと、自分がどれだけ下を向いているのかが顕著になって恐ろしい。世界は動き続けているらしい。結局自分は井戸の底にいるのかもしれない。