3月25日

ちょうど1週間前、北海道に出発する日に発熱した。数日前から身体はおかしかったけど、出発日に悪化するのが本当についてない。とても行けるような体温でも体調でもないので泣く泣く当日キャンセルとした。高額の往復旅券を予約するなら今度からは旅行保険に入ろうと学ぶ。勉強代が痛い。事前のPCRで陰性だったので風邪だろうと病院に行って、もらった薬を飲み切るも悪化していく。再度病院に行き診てもらい、結局は去年発症したヘルペスの再発だった。だろうと予想される。血液検査をしてないので事実はわからないけど、ヘルペス用の薬をもらって今は快方に向かっている。ストレスがトリガーとなるなら発症日も合致する。体調を崩すといろいろなことを反省させられる。食事に全く気を使わず自炊を少しもしていなかった。日々ビタミン剤すら飲んでいない。体調が思わしくないと理解していながら無理をして休まなかった。自分は、以前まではもう少し上手に生きていたように思うのに。予定の前に体調を崩すなんてことはまず無かった。そもそもこの再発に限らず、ありとあらゆる面で自己管理ができていない。軸がぶれている。もう全部崩れきっているものを、崩れきったと認めたくないから必死でかき集めている。ナイフで刺されるような喉の痛みを受け止めながらぐるぐる自省して悪夢を見る。だって少しはわかってくれると思ったから、と呆然とする私を笑う人。わかってくれないから私はもう生きてはいけないのだと刃物を振り回し、それを見てまた笑う。自害を止めようとしたのか補助しようとしたのかわからない腕が伸びてきて、刃物が自分の脳天に突き刺さる。私にとって死ぬことより悲しく恐ろしかったのは理解されないことだった。泣き叫んで飛び起きる。寝汗が重い。私はもっとうまく生きていた。やってただろう。

出社。流行病が1名、体調不良が1名。この季節が嫌いだ。持っている人間だけが幸せでいられる。友達が赤ちゃんの写真を送ってくれた。ここ数日、子どもがほしいと漠然と思う。私のような欠陥した人間は後世に遺伝子を残せないようにうまいこと世界ができているな、とも思う。体調を崩して、人に優しくされたいと思った。人に大切にされたいと思った。人に愛されたいと思った。生きていることを許されたい。精神は非常に穏やかでどちらかといえば元気である。ただ前向きに何かをしようという気持ちが湧いてこない。私が意思を持つ度に見えない大きな力に叩き壊されてるように感じるのだ。全てうまくいっていない。私は事実を述べているだけである。