4月7日

出社したくない。雨なのでいつもと違う駅で降りる。アーケードを通れるから。記憶がたくさん蘇ってつらかった。過去に戻りたかった。仕事をひたすらする。雨がひどい。午後から後輩と外回り。帰りに100均に寄る。手芸用品を見て、私は油粘土を買った。作らなければ。走らなければ。とにかくつらい。気丈に振る舞えたとは思うけど、そうやって全部無かったことに、楽しかったこともつらかったことも消えていくのが怖い。駅までの帰り道、中島みゆきのファイト!を聴いて、「わたし男に生まれればよかったわ」のフレーズでぐちゃぐちゃに泣いてしまった。嗚咽が漏れる。傘があって良かった。こんなにつらい毎日がこの先も続くのなら一刻も早く仕事を辞めたいと思ってしまう。どうして。どうして、ばかり考えている。自分が悪い。私が悪い。本当に?本当にそうでしょうか。私は、私の状況で、決してつらいなどと口にしてはいけなかったんでしょうか。逃げたいと思うことは罪だったんでしょうか。悔しさや寂しさや妬みや悲しみやその責任と恐怖を、私1人きりで全て担わなければいけなかったんでしょうか。私は選んで捨てたのに。和室でお酒を飲む膝にシピちゃんが座っている。だらだらと涙が出てくる。走らなければいけないけれど、傷ついた身体と精神を治さないとどうしようもない。他人のためではなく、自分だけのために。