12月21日

自分といることで誰もがつらそうにするように見える。己を疫病神のように感じる。だから早く1人にならなくてはいけないのにと思う。誰とも一緒にいてはいけないのにと思う。毎日朝起きた瞬間から襲ってくる苦痛と悲しみと嫉妬と虚無感と怒りを耐え忍び、その日1日をやり過ごすようにどうにか生きていたのをシピは変えてくれた。目覚めた瞬間シピのことを思い出して飛び起きる。眠りに落ちる瞬間シピのことを思う。明日を迎えることを楽しみだと思うようになった。私にとって本当に必要で、私を本当に必要としてくれる、この世にひとつだけの、愛すことを許された存在。