12月23日

起床すぐシピのご飯を準備する。食べるのが上手になっている。お皿でご飯を食べられるようになったし、手も突っ込まなくなった。顔は汚れる。食べ終わった後に布団に向かって走り出すのを追いかけて顔を拭いてやる、そのときの表情が好きだ。されるがまま良い子にしている。雰囲気から女の子とばかり思っていたけれど、随分と猫らしく成長してきて様子を見ていると、もしかして男の子なのでは?と思う。丸顔になってきたし、目つきがなんというか、きりっとしている。母も同じことを思ったらしく、遊び方や体つきが男の子っぽいのかなあと。でもきりっとした顔つきの、体格のいい女の子かもしれないし。獣医さんに判断してもらうまで楽しみだ。

在宅に慣れてしまうと3日連続出社は精神的に厳しい。ここ数日メンタルの調子がすこぶる悪い。服薬以前の生理前のときのように、自分でコントロールできないほどの悲しみと怒りに襲われる。年末の空気がさらに追い立てる。泣き叫びたくなる。恋人や家族がいる人はいいよね、と底辺レベルにしょうもない価値観に流されてしまうだけの、なんとも言えない圧力がある。地獄としか形容できない今年の最後7日間くらいはせめて心穏やかに過ごしたい。過ごしたいのに残った引っ越し作業がそうさせてくれない。自分の努力でどうしようもない苦しみが消化されず募っていく。どんどんと追い込まれてイライラする。早く猫と隠居したい。

退勤後は会社の人と久しぶりに飲みに行った。歳は離れているけど同期みたいなもので、会社に慣れるまでの一番苦しい時を励まし合って共に乗り越えた、と勝手に思っているので話していると気持ちが軽くなる。2人とも出来上がったところで、もう1人家が近い人も呼んでみるかという流れになって連絡してみる。すぐに届いた返信がラップみたいでゲラゲラ笑う。外に出ると寒くて笑う。駅前で1人を見つけて大笑いする。お酒は楽しい。夜に遊ぶのも楽しい。今よりも若いときは夜に遊ぶのはなぜか恐ろしく苦手だったのに、自分が選んだ気の許せる人と時間を過ごすのはとても楽しい。2件目でまたビールを飲みながら延々人生相談を聞いてもらうのが申し訳ない。全てを断ち切って変えたい話。何にも気付かず疑問も持たず考えず向上心も持たない人間を馬鹿だと思う反面、羨ましい話。会社を辞めたい。私が会社を辞めるときは誰にも何も言わず唐突に辞めたい。さよなら皆様を歌いながら優雅に去っていきたい。終電に飛び乗って帰るのはいつぶりだろう。この帰り道ももう終わりだと不思議な気持ちになる。