11月15日

起きてすぐに流すクラシックをクリスマスソングに変えた。良い感じ。百貨店のショーウィンドウがついにクリスマスになった。みんな横目で見ながら歩いて行く。虞美人草をもうすぐ読み終わる。私みたいな女はきっと幸せになれずに終わる。1人でも生きていける人間。持たずして生まれた、故に苦労なく幸せになれる女が羨ましい。駅から会社が見えると息苦しくなって動悸と吐き気がする。鼻の奥から薬のような匂いが延々して気持ち悪い。以前飲んでいた漢方を普通に市販で買うべきなのかもしれない。効いていたのかわからないけど。明日から在宅を試す許可をもらう。少し楽になれば良い。理由が分かっているのだから仕事を辞めるべきだと思う。それくらいしかもう自分が楽になれる選択肢を思い付けない。もう努力し切った。諦めて受け入れていろんなことに目を瞑って追い付かれないように前向きに走り続けるか、同じく諦めて全てから全力で逃げるか。どっちが後悔するだろうと、ずっとずっとずっとずっと考えている。今はとても、全てのことを前向きになど考えられない。9時45分、離婚が受理されたと連絡が来る。これでとりあえずが終わった。自分の選択が正しかったのか間違っていたのか、どれくらい先になれば分かるだろうか。私は愚かだろうか。全てがどうにも耐え切れないほどつらい。許されるなら全てから逃げたい。仕事がつらい。仕事に付随する全てがつらい。泣き叫びたいのに体力がついてこない。涙すら出ない。感情を表現するエネルギーが残っていない。限界だと言いたい。ひたすらに甘やかしてほしい。だらだらと泣き続けるのに何日でも付き合ってほしい。もう一生、私はそういったことを他人に求めたくはない。自分の大切な部分の少しもを、誰にも見せたくないし誰にも委ねたくない。いつだってケラケラ平気そうに笑っておくので、私の本当のところなんか、本当の本当にわかってほしい孤独で寂しくて苦しい部分なんか、知ってもらわなくて良いと考える。最後はもっと孤独で寂しくて苦しくなるだけだった。

退勤。友達と会う。めちゃくちゃ笑う。笑いながら歩く。ご飯が美味しい。

 

 

ご飯を食べて買い物をして映画を観る。うたプリツイッター見る度に誰かしら搭乗してるからすごい、うたプリ。アイドルから人生を学ぶ。アイドルを観察するとめちゃくちゃ頭が回る上にネガティブのスイッチを停止されるから良い。宗教。始まりをくれた君に僕たちはどうやって返せばいい?どうしてこう前向きに考えられないんだろう。なんか、好きな人のこと好きだから大切にしたい、だけでいいのに、この世。1時間のうち5分程は前向きに元気になる。今度はボルダリングをしようと言って別れる。こんなふざけた爪で行って怒られないかしら。

私の100%のちからで愛して良い存在が欲しい。自担、のようなもの。やっぱり猫を飼いたい。依存してノイローゼにさせたらどうしよう。離婚したんだからまた彼氏でも作ればいいだけ。ヒモが欲しいけど甲斐性はない。自分だけで自分を整えるしかない。孤独。メンバーが欲しい。せめて孤独を分かち合える存在が。他人に委ねない。昔の哲学者の言葉や古典を読むとみんなおんなじことに悩み続けているから、最近はそれを知ることで安心している。読書や観劇や創作に触れることで私は孤独を和らげていたんだと、改めて思い出す。同じように苦しみ死んでいった先人たちだけが味方だと思う。夜道で誰か私を刺してくれれば良いのにと思いながら、結局無事に家に帰ってきてしまう。誰にも本当に大切にされないとこういうことになる。鏡で見る自分は歳相応に美しいのに、誰にも愛されないから何の意味もない。